学科紹介

学科長メッセージ

相手に自分の気持ちを伝えることのもどかしさを感じたり、だれかの一言ではっとしたこと、あなたはありませんか。日本語の使い手としてあなたは自信がありますか。こころを感じる、こころを伝える、人と人のあいだをつなぐのは「ことば」です。昔から人々はその思いを歌や物語につづってきました。時を越え人々のこころが生きる昔物語の中には、あなたと同じ気持ち女性がいるかもしれませんね。

さて、「日文」って、どんなイメージがありますか。<おしとやか、優雅、まじめ・・・>それならいいのですが、<古い、暗い・・>なんてないでしょうね?武庫女の日文学科には、明るく元気で前向きな女性たちが集まっていますよ。キャンパスで友とともに語り、思いやりの心を育てながら、ちょっぴり人生に悩みつつ、感受性豊かな毎日を過ごしています。もちろん、本に親しみ、ことばの表現に苦心することも多々あります。そうやって日本語力を鍛えています。

70年の伝統を誇る一方で、新しい時代の流れを敏感に受け止める進取の精神が、武庫女の日文にはあります。H26年度からは短期大学部日本語文化学科が、H27年度からは文学部日本語日本文学科が、新たなカリキュラムでスタートします。人と関わり、今の自分から一歩踏み出してみる、そんな学生生活を武庫川女子大学で体験してみてください。

私たち教員一同、皆さんとともに、ことばを、文学を、日本を学んでいきたいと願っております。

上田 和子
  • ことばの力で
    グローバル社会へはばたく
    上田 和子 教授のコメント
    • 日本のことばと文学、文化寺島 修一 教授のコメント

      日本のことばを学ぶ 音の響き、意味の広がり、表記の豊かさ、会話の多様なはたらきなど、ふだん使っていながらあまり意識することのない日本語のさまざまな側面を、学問として掘り下げます。また、日本語を母語としない人たちに日本語を教える理論と技術も学ぶことができます。

    • 日本を取り巻く世界の文化と言語佐藤 勝之 教授のコメント

      日本文学を学ぶ 万葉の昔から平成の今日までのさまざまな文学作品、さらには、児童文学も学ぶことができます。日本のことばや文学の学びには欠かせない漢文系列の科目も充実しています。これらの学びを通して、中学・高校の国語の教員として教壇に立つ実力も養うことができます。

    • 視野の広い本物のコミュニケーション力

      日本文化を学ぶ 日本の文化を多面的に学べるよう、数々の科目を設けています。東アジアの伝統芸術である書道の教育も充実しています。また、口頭表現・身体表現も含め、自分の思いを相手に的確に伝えるためのさまざまなスキルを、実践を通して身に付けることができます。

教授のコメント

上田 和子 教授

21世紀はグローバル化の時代。国境を越えて人々の往来が盛んです。そこで求められるのがコミュニケーション力、つまり「ことばの力」です。でも、これは外国語力だけではありません。実は、グローバルな場でこそ、自分について語ること、自分を伝えることが求められます。そう、日本語力です。ことばの使い手として、あなたは自信がありますか。日本について話せますか。自分のことばを振り返り、考え、さらに磨きをかけたいと思いませんか。時代を越え、国を越え、さまざまな境界を越えてはばたく女性。一歩先にあるあなたの姿を思い描いてみてください。キーワードは「ことば」と「日本」です。

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寺島 修一 教授

サカナクション「アルクアラウンド」の歌詞は「僕は歩く つれづれな日」と始まり、続いて「淋しい人になりにけり」とあります。また「つらつらと」も非常 に古くからある表現です。僕は職業柄(?)こういう部分に敏感に反応してしまうのですが、これらの言葉遣いは歌詞全体のトーンに印象的なアクセントを与えているように思われます。やや大げさに言えば、日本の音楽シーンの最先端を担うバンドが古語を効果的に取り入れているところに、日本の文学的な伝統が確かに受け継がれていることを感じるのです。文学作品は誰にも読まれなければ存在しないのと一緒です。古典文学はただ古い作品だというのではなく、読まれ続けてきたことによって古典文学になったのです。読むことが新たな表現を生み出していく、その一端を「アルクアラウンド」は示しているように思われるのでした。

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佐藤 勝之 教授

「日本」って何でしょう?少なくとも1600年ほど、この列島に定住した人々の歴史を遡ることができますが、すべての人が今に繋がる「日本人」で古い「日本語」を話していたかどうかには、疑問があります。いわゆるヤマトの人々が住み着く以前から、アイヌの人々がこの地に暮らしていたのは確かです(「ラッコ」「トナカイ」はアイヌ語)し、中国大陸や朝鮮半島の人々が、ヤマトの言語と文化に多大な影響を与えてきたことは言うまでもありません(平成になっても「平成」の出典は中国の古文書)。さらに、西洋文明との接触は、すでに16世紀に始まっています(「タバコ」「ボタン」「コップ」etc.)。他方、日本文化の粋『源氏物語』を書いた紫式部は、刺身に醤油を知らず、歌舞伎を楽しむこともありませんでしたが、今日「和食」や「J-POP」「アニメ」は世界中に広がっています。魅力の尽きない「日本」を一緒に旅してみませんか。

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