上橋菜穂子『精霊の守り人』

三十歳の女性が主人公の児童文学作品はいかがですか?

【あらすじ】

本作品の主人公バルサは、短槍使いの女用心棒。ある日、川に落ちた第二皇子チャグムを助けたバルサは、この功績がきっかけとなり、チャグムの体内に水妖の卵が宿っていること、そんな息子を疎む帝からチャグムの命は狙われていることを知らされた。

父帝が差し向ける刺客や異界の魔物からチャグムを守るため、戦いに身を投じるバルサと皇子の座を捨てて生きることになったチャグム……。逃亡生活の中で、成長していく皇子の姿、バルサの悲惨な過去、徐々に明らかにされる新ヨゴ皇国建国正史と真実、チャグムに宿った卵の正体は何なのか!

【作品紹介】

本作品は、目に見える世界(サグ)と目に見えない世界(ナユグ)が重なり合う世界に存在する、架空の古代王国(新ヨゴ皇国)を舞台に繰り広げられるファンタジー物語です。

文化人類学者である作者の綿密な世界構想を土台に展開されるストーリーは、子供だけでなく、どの世代の人にも楽しめる作品だと思います。アニメ化もされている作品ですので、小説を読み慣れていない方はアニメをご覧になってから、小説をお読みになってはいかがでしょうか? アニメをご覧になる際は、美味しそうなご飯や美しい風景も必見です。視覚的に楽しむことも出来ますし、原作との違いも楽しめると思います。

書誌情報

『精霊の守り人』 上橋菜穂子作
初出『精霊の守り人』(1996,偕成社)
軽装版『精霊の守り人』(2006,偕成社)
文庫版『精霊の守り人』(2007,新潮社)

(M1,S・S)

2014/07/20