院の講義

ゼミ選択!!

私はコレに大いに苦しめられました。平安文学と近代文学。大学二年の私はどちらも同じぐらい好きでした。加えて、平安文学の先生も近代文学の先生もどちらもとりどりに魅力的で、どうにもこうにも決めることができませんでした。結局、平安文学のゼミを選んだのですが、やはり近代文学への執着は止み難く、近代のゼミ生が太宰やら芥川やらの話で盛り上がっているのを見るごとに優柔不断な私はなにやらモヤっとした気持ちになり、ウジウジしていたのでした。それぐらい、近代文学に惹かれる気持ちが強かったのです。

しかし、院に入ってその執着は消えました。武庫川女子大学の大学院は少人数精鋭で、一つの科目の受講者が10人程度。すべての講義が学部のゼミのような雰囲気で実施されます。そのため、私は近代文学の講義を受けることで近代のゼミに入ったような気分を存分に味わうことができたのです。

さらに、院に進学してくるのは文学好きな方ばかりですから、彼女たちと文学の話をすることで、近代文学について語り合う友達が欲しい、という欲望も満たされました。ただ、困ったこともありました。今年の三月のことです。太宰の「葉桜と魔笛」を読んだ私は後輩に
「この作品の姉妹、何だか汚らしい感じがして嫌だね」
と、言いました。すると、彼女は眼を真ん丸にして
「うるわしい姉妹愛の話になんてこと言うんですか!? 絶交です!」
と、なんともひどいことを言ってきたのです! 文学に熱心な人が多ければ楽しいことも多いけれど、面倒なこともあるものだなぁ、と感じた一件でした。

(M・K)

2014/07/20